主な読み物

主な連載読み物
土に呟きながら・慣行農で生活をしながら、自然農を知り、それを実験していた百姓の物語。 (全35話)
右手を眺めて ・脳出血で倒れ、右半身麻痺、うつ病、統合失調症になってしまった百姓の闘病記。  (全31話)
生まれるということ・SLEに病んだ妻の出産に関する物語。 (全30話)
小さな記憶・幼い頃、他人の家で育てられた謎の記憶。 (全24話)
親父になる 第一部・26歳で子供を授かり、本当の意味での親父になるまでの物語。 第一部。(全25話)
親父になる 第二部・26歳で息子を授かり、本当の意味での親父になるまでの物語。 第二部。(全25話)
親父になる 第三部・26歳で子供を授かり、本当の意味での親父になるまでの物語。新連載(連載中)

2014年2月28日金曜日

6 きょろ

・ 6・

昔、きょろっていうHNの元カメラマンがいたんだ。
神奈川のヤツでね、俺と仲良くて、写真の交換してたんだ。
スカイプもしてたよ。
いいヤツだったんだけど、群れないヤツだったんだ。
一匹狼ってやつかな?
ヤツの写真は妙に心に響いてね、俺は好きだったな。


手すり



これはみんなきょろの作品。
俺の写真なんか及びもしない感覚の持ち主だったな。

マンホール



きょろはカメラマン時代の話はあまりしなかった。
クラプトンの写真を撮ったことがあるってくらいしか知らない。
報道カメラマンだったのかな?
でも、ヤツの写真にはヤツの感性を感じられたんだ。

止まれ



何でもない都会の風景を切り取っていた。

母子



俺はきょろの写真が好きで、毎日送ってもらったっけ。
俺も写真を送ってたけど、ヤツは批判なんかしなかったな。

母子



圧倒的なきょろの写真に、俺は見入ってただけ。
写真の撮り方や技術なんて話もしなかった。

ホームレス


きょろが撮っていたものは、風景でもなく、人でもなく、その向こう側にある何かを撮っていたような気がする。
きょろは写真を撮り続けた人生だったな。
写真を通して、何かを言いたかったのかな。

そんなきょろも死んじゃった。
俺に圧倒的な写真を残して死んじゃった。



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2014年2月25日火曜日

8 ヤク切れ

・ 8・ 10111213

この大雪で、15日(土曜日)から22日(土曜日)まで外出できなかったんだ。
食料は管理会社の人が差し入れしてくれたり、大雪に備えてぺそが備蓄していたからなんとかなった。
でも、どうにもならなかったことがあったんだ。

それは薬。

薬


19日(木曜日)に診察で、精神薬をもらえるはずだったんだけど、家から出られずに、薬をもらえなかったんだよ。
頓服はまだ残ってたから、それでなんとかしようと思ったんだ。

木曜日に病院から処方箋を郵送してもらったんだけど、 ウチに着いたのは土曜日の夕方。
日曜日に 薬局に行ったんだけど、薬局は休みだったって。

それがね、土曜日あたりからだったかな?
頭に膜がはったようになって、フラフラするんだよ。

耳が詰まったようになって、痛いんだ。

眠剤もなくなっていたから、眠りも浅くてね。
寝ても1時間おきくらいに起きてたんだ。

夢を見るんだけどね、面白いことに、その夢を自分で操れるんだよ。
自分でストーリーを作れる夢を見てたんだ。
面白いでしょ?

で。日曜日の朝。
布団から出て、居間に行った瞬間。

壁が喋ったんだ。

「どうするの?」
って、女の人の声で、壁が喋ったんだ。

壁





「うわぁ!」
びっくりしちゃって、何故か泣き出しちゃったんだよ。
ぺそが、すぐに飛んできて、
「大丈夫だから! あれは壁だからね!」
って、対応してくれたんだ。

以前もあったんだよね。
統合失調症になった時。
柱が「どうするの?」って喋ったこと。

幻聴だね。
薬が切れて幻聴が聞こえたんだね。

ヤク切れで幻聴。。。やばい薬やってるみたいだね 笑)))

ま。幻聴が聞こえて、それを幻聴だってわかれば、まだいいんだけどね。
これが、幻聴と会話をするようになると、やばい。

月曜日に、急遽診察を入れてもらって、先生に報告したよ。
「壁が喋ったんです」
って言ったら、さすがの先生も眉をひそめてたけど。

月、火曜日って続けて薬を飲んだら、楽になった~。
耳も痛くないし、頭の膜もとれた。
ラッキー♪

しばらくは症状に波があるかもしれない、って先生は言ってたけど。
ブログが書けるようになれば、OKさ。

それにしても。

ヤク切れは怖いぞ~ 笑)))

お薬手帳



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2014年2月22日土曜日

5 脱出なるか?

・ 5・

呑み仲間、音楽仲間のマコトが車の脱出に手を貸してくれたんだ。
マコトはテラシマ建設の社長なんだけど、20年くらい前にはウチに「住んでる」ともいっていいほどウチで遊んでたんだよ。
毎晩、マコトはギター鳴らして、 俺はピアノ鳴らして、酒を呑みながら遊んでたんだ。
だから、ウチに「住んで」いて、ウチから出勤したことも毎朝のようだった。
俺が仕事から帰ってくると、もうマコトは「お帰り」って言っていたし 笑))

そんなマコトが来てくれたんだ。

マコトが来る前の車は、こんな。

雪と車




昨日の重機の除雪では、ここまでしかできなかったんだ。
で。今朝、マコトを待っていてもなかなか来ない。
おかしいな~って、ぺそが様子を見に行ったら、もうマコトは雪かき始めてたし。

雪かき



おいおい。声ぐらいかけろよ。
っていっても、俺は写真を撮るくらいしかできないけど。

で。ぺそも微力ながらお手伝い。

雪かき



さすがマコトだね。
淡々と手際よく雪の山を崩していく。

雪かき



 あっという間に運転席側を掘り出しちゃった。

雪かき





 もう少しで全容が見えてくるぞ。

雪かき




ってか。マコトの向こう側で、たま子がウンチしはじめたし 笑)))
ドアを開けるときもバリバリって、音がしたよ。



雪かき終了




我が愛車が一週間ぶりに姿を現した。
で。車を発進させようとしたのだが。。。
見事にスタック。

こりゃだめだ。

スタック

とりあえず、これだけ移動できた。

移動距離




あとは太陽さんにお任せして、道を乾かしてもらおうか。
なんとのん気なものである。

雪かき終了 

マコト、ぺそ、お疲れ様でした。

ちゃんちゃん!



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2014年2月21日金曜日

4 救世主

・ 4・

我が家に救世主がやってきたよ。
いろんな所の除雪で忙しいのに、業者さんがウチの除雪にやって来てくれたんだ。
ウチの前の坂道は雪で埋まってたからね。

雪






除雪

午後から始まった除雪作業。
先ずは家の前の平らな道をハイド板でガガガガーって、あっという間だし。
手作業じゃ、こうはいかないよね。

除雪後



そしていよいよ坂道の除雪が始まった。
それがどうにも重機が滑ってなかなかはかどらない。

ユンボ




後ろに向けたハイド板とバケットを上手に使って、雪をかきながら上へ登っていくんだ。
ちょっと見てて怖かったくらいだよ。

ユンボ




ほた、だんだんと上へ登っていくでしょ?

ユンボ




もうここまで来れば先は見えたかな?

ユンボ




で、夕方5時過ぎに坂道が開通したよ。

除雪終了




車の周りはこんなかんじ。

車と雪




車の周りは、明日友達が来て、手で綺麗にしてくれるって。
これで陽が当たれば残った雪は溶けてくれると思うんだ。

業者さんが帰るとき、心付けを渡したんだけど、そしたら
「奥さん、これから小諸で一杯だやなぁ」
だって 笑)))

皆さん、お疲れ様でした。
ありがとうございました。
小諸では、美味しいお酒を呑んでくださいな。



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2014年2月20日木曜日

7 障害

・ 7・ 10111213

8年前だったかな? 俺、脳出血で倒れたんだよ。
もともと血圧が高かったんだけど、病院にも行かないで、たかをくくってたんだよな。
左脳の血管が耐え切れずに爆発したんだな。

よく覚えてないんだけど、救急車で運ばれて、気がついたらICUにいたんだ。
ICUにいたことも後で知ったんだけどね。
ぺそと大樹が来て、泣いちゃったのを覚えてる。

ICUには何日いたんだろう?
これも覚えがないんだ。
ICUで何人もの病院の人の前でうどんを食べるのを見られたな。
今思えば、看護婦さんとリハビリの先生が見てたんだな。
慣れない左手で食べたっけ。
点滴だけの日々が続いてたから、美味しかったのを覚えてる。

一般病棟に移ってからは、リハビリが始まったんだ。
はじめは車椅子の使い方から。
右手と右足は全然動かなかったから、左手と左足で車椅子を使う方法を練習したんだ。

車椅子




すぐに車椅子を動かせるようになったよ。
病院の廊下を、行ったり来たりしたっけ。
看護婦さんやリハビリの先生に褒められるのが嬉しくってね。
練習の励みになったよ。

車椅子と手

そのうちに、平行棒を使った歩行訓練がはじまって。
杖を使った歩行訓練がはじまって。
発症してから3ヶ月くらい経った頃だったかな、自立歩行ができるようになったんだ。

足の回復は早かったんだけどね、手の回復は遅かったな。
始めは親指から、だんだんと動くようになったっけ。
リハビリは病院で3ヶ月、リハビリ病院で3ヶ月やったっけ。

で。晴れて退院。仕事に復帰。ってなわけさ。
無謀にも、退院した次の日から仕事を再開したんだ。
早く仕事したくて仕方なかったからね。

落とし穴はどこにあるかわからない。
仕事に復帰してから、すぐに落とし穴があったよ。

脳出血を患った人の30%~40%がうつ病になるという。
俺もその30%~40%の中に入っちまった。

朝、仕事へ行こうとすると泣いちゃうんだよ。
仕事には行きたいんだけど、泣いちゃって行けないんだ。
脳神経外科の先生に紹介されて精神科へ行ったんだ。
で。うつ病って診断されたわけ。

その後は精神病院の入退院を繰り返してね。
幻聴や幻覚もはじまっちゃった。
幻聴の言われるままに包丁を使っちゃったこともあるし。

で。統合失調症っていう病気もくっついてきちゃった。
右半身麻痺、うつ病、統合失調症。
病気と障害のオンパレードだ。

で。今は身体障害3級、精神障害1級ってわけさ。
まいったか!? 笑)

薬



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2014年2月18日火曜日

3 元管理人さん

・ 3・

今回の管理人さんの除雪の話を、ぺそとしていたらとんでもないことがわかった。
未明から除雪をしていたのは管理人さんだけではなく、元管理人さんも一緒に除雪してくれていたらしい。
管理人さんは「それが仕事だ」と言ってしまえばそれまでだけど、「元管理人さん」までもが除雪を手伝ってくれていたとは。。。

でね、朝になって除雪機の燃料がなくなってしまったんだって。
除雪機は動かないよね。
そしたら、元管理人さんが往復で10km以上の雪道を「歩いて」燃料を買ってきたんだって。
「元管理人さん」だよ。
除雪の責任なんかない人だよ。
その人が、燃料を買いに10km以上の雪道を歩いて、重いポリタンクを持って。。。

なんて人だよ。
ありがたくて涙が出るよ。

この雪道を歩く度に、いや、この道を歩く度に感謝しながら歩こう。

管理人さん、元管理人さん、本当にありがとうございます。

除雪された雪



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2 管理人さん

・ 2・

4日間閉じ込められていた別荘地に除雪が入ったんだ。
それは市役所でもなく、管理会社でもなく、たった一人の管理人さんの力だったんだよ。
管理人さんは未明から除雪機をまわし、別荘の主要道路を除雪していたんだ。
この道を1kmほど除雪してくれたんだよ。
大変なことだったと思う。
これでなんとか別荘の中に車が入れるようになったんだ。


除雪された道

昨日、ぺそが途中まで雪かきした坂道。





この坂道も、人が通れるだけの道を作ってもらった。

雪かきされた道



歩いて坂の上の道に行けるようにしたもらったんだ。

雪かきされた道



これで息子が坂の上の道まで来てくれれば、街までいけるようになった。

たった一人の管理人さんが、住民のライフラインを作っていたんだ。
不安だった4日間から救ってくれたんだ。

管理人さん、ありがとう。



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2014年2月17日月曜日

6 忘れ去られた地域

・ 6・ 10111213

長野県東御市八重原地区、中銀別荘地。
ここが私が住んでいるところ。
この大雪で80cmからの雪が積り、幹線道路に出られない状態が続いている。

数軒が永住しているのだが、どの家も孤立した状態だ。
中銀別荘地には「みまき会」という会があり、永住している人、別荘として使っている人、それぞれが会員になっている。
みまき会では会員でお金を積み立てして、みんなのために使っている。

今回の大雪。
除雪をみまき会に頼んでみた。
みまき会では孤立している住民の心配はしているのだが、みまき会としてのお金を使って除雪をできないという。
永住している人のために除雪はしたいのだが、別荘として使っている人たちとの不公平が生まれるというのだ。
ともすれば、別荘としてしか使っていない人達から不平不満が出ると言う。

仕方がない、市役所の建築課に電話してみた。
市役所でもいろいろな所の除雪をやっているようで、忙しそうだ。
中銀別荘地の除雪をお願いしたところ、この別荘地内は除雪区内には入ってないという。
聞いてみると、別荘地内の道路は私道から市道へ移管されたらしいのだが、除雪区内には入ってないという。

さて、どこへお願いすればいいのだろう。
80cmからの雪を幹線道路まで1kmほどの除雪をどうやってしろというのか?

私の家は、女房と私だけ。
私には体の障害があって、とてもじゃないが除雪なんてできない。
かといって、女房の力だけではどうにもならない。

住民にはお年よりもいる。
定年を迎え、永住しているご夫婦だ。
そんなご夫婦に1kmもの雪かきをしろなんて無理な話だ。

「みまき会」にも「市」にも忘れ去られようとしている地域がある。







大雪



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2014年2月16日日曜日

5 脱出不能

・ 5・ 10111213

別荘管理会社から、永住している家庭に安否確認があった。
いつごろまで家にこもっていられるか?の確認。
除雪を出したいのだが、入り組んだ別荘の道の除雪方法を考えていると言う。

とりあえず、ウチではぺそが車まで雪かきを始めてみた。

雪かき




雪かきといっても人が一人歩くだけの雪かきが精一杯。
たま子のトイレ場も作らなきゃいけない。
車までの途中まで雪かきしたが、とても行き着けない。

雪に埋もれた車




なんじゃこりゃ?
これ、ウチの愛車。
まるでムーミン?

で。管理会社の除雪方法の連絡待ちとなった。

雪かき




脱出するには、この雪を車の幅で、1km除雪しなければならない。
家の前の坂道を除雪できたとしても、その上の道も除雪できていないという。

無理。
人の手じゃ絶対無理。

まじ、陸の孤島となった。



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